| 白 馬 川 柳 会 傑 作 選 ・・・・・・・・・・・・ 永い世に たった一度の めぐりあい (句 友 故 相 沢 温 氏 遺 作) |
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白馬川柳会は、毎月1回句会を開催しています。 白馬川柳会主宰 :広島恒夫 ご意見・ご感想を、E−mailにてお送り下さい correct@coral.ocn.ne.jp |
| 兼題 (悩・色・自由題) | |
| ◆ 色気失せ 残る食い気で 生きている | 卓 |
◆ リストラの 悩みを乗せた 終電車 |
宗 |
| ◆ 悩ましい 夢もたまには 見たいもの | 一 |
| ◆ 出来ぬのも 出来ちゃったのも みな悩み | 恒 |
| ◆ 喧嘩する 場所変えるだけ 夫婦旅 | 茂 |
| ◆ 悩まずに 生きるにゃ呆ける 外はなし | 靜 |
| ◆ 電化して 皆おんなじ 飯の味 | ひろ |
| ◆ 湯の宿の 浴衣は婆も ピンク色 | 裕 |
| ◆ いつからか 茶の間の主役 テレビジョン | 増 |
| ◆ 味よりも 色紙ばかりが 目立つ店 | 和 |
| ◆ 色々と 取り沙汰されて 未だ行けず | 宮 |
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| 兼題 (常・切・自由題) | |
| ◆ 春雨じゃ 濡れては見たが 風邪を引き | 卓 |
◆ アルバイト 常勤よりも 仕事でき |
宗 |
| ◆ 花よりも 団子それより タダの酒 | 一 |
| ◆ 山菜に 暫し野菜は 座を譲り | 恒 |
| ◆ モタモタが 必ず一人 居るツアー | 茂 |
| ◆ つまみ喰い 常習犯の 妻は肥え | 靜 |
| ◆ あのネ うん二人っきりの 合い言葉 | ひろ |
| ◆ 大切な 親だが呆けて 持て余し | 裕 |
| ◆ 一つ屋根 切れそで切れぬ 腐れ縁 | 増 |
| ◆ 新茶出る 八十八夜も 飲むは酒 | 和 |
| ◆ 常日頃 うるさいくせに 役立たず | 宮 |
| 兼題 (保険・虫・自由題) | |
| ◆ 無いじゃなし 有っても食えぬ 糖尿病 | 卓 |
◆ 保険ずき 多額に入り 疑われ |
宗 |
| ◆ 孫の手は 要らぬ時だけ そこにあり | 一 |
| ◆ 活きるにも 死ぬにも水の 世話になり | 恒 |
| ◆ カブト虫 死んで絵日記 終わりとし | 茂 |
| ◆ 何時の間に 虫が好いたか 赤い糸 | 靜 |
| ◆ 寄られては 迷惑なのに つい誘い | ひろ |
| ◆ 虫歯なし それもそうだよ 総入歯 | 裕 |
| ◆ オレよりも 保険会社が 先に逝き | 増 |
| ◆ 虫歯でも あれば立派な 自分の歯 | 和 |
| ◆ まな娘 いい男でも 虫ついた | 宮 |
| 兼題 (春・立・自由題) | |
| ◆ 湯の華で 温泉めぐり 安く上げ | 卓 |
◆ カゲ口に まさか上司が お湯の中 |
宗 |
| ◆ 老い先は 知れたもんだと 吸う煙草 | 一 |
| ◆ ものつくり 大学先ずは 罪作り | 恒 |
| ◆ この娑婆は 息する間さえ 金次第 | 茂 |
| ◆ リンゴ湯に 豊かな胸を 擽られ | 靜 |
| ◆ 湯殿から 無事の証の 佐渡おけさ | ひろ |
| ◆ 火が無くて 煙立つかと 山の神 | 裕 |
| ◆ お経より 腰が落ち着く 般若湯 | 増 |
| ◆ 肺ガンを 気にせず煙草 選ぶ歳 | 和 |
| 兼題 (春・立・自由題) | |
| ◆ 立つまでに 時間がかかる 粗大ゴミ | 卓 |
◆ ヘルシーと 言われてみれば 粗食とも |
宗 |
| ◆ 暖冬の 予測に慰謝料 欲しくなり | 一 |
| ◆ 西方の 旅も先立つ ものが要り | 恒 |
| ◆ 呼び捨てに されて我が身の 立場知る | 茂 |
| ◆ 義理立てて 今年もチョコで いい子ぶる | 靜 |
| ◆ 長すぎた 春に白ける 披露宴 | ひろ |
| ◆ 初めての 老いの道ゆえ 立止り | 裕 |
| ◆ 造花でも 商店街に 春の風 | 増 |
| ◆ 会議より 早くまとまる 立話 | 和 |
| ◆ 立ち食いが 流行る此の頃 世も不況 | 宮 |
| 兼題 (世・時・自由題) | |
| ◆ 道徳の 時間がほしい 成人式 | 卓 |
◆ 今時の赤ちゃんカメラにポーズとり |
宗 |
| ◆ 同志とも 呼びたいような 老妻であり | 一 |
| ◆ 売れ残り 詰め込んで売る 福袋 | 恒 |
| ◆ 献眼し 次の世紀も 見てやろう | 茂 |
| ◆ 古時計 文句も言わず ネジまかれ | 靜 |
| ◆ 孫の言う 出世払いに 夢をかけ | ひろ |
| ◆ 雪下し 隣の屋根と 御挨拶 | 裕 |
| ◆ 女房に 飯はまだかと 腹時計 | 増 |
| ◆ 延命の ための点滴 だけは避け | 和 |
| ◆ ごっそりと 降った雪間に ちらり客 | 宮 |
| 兼題 (忘・新・自由題) | |
| ◆ 皺くちゃな 笑みに忘れぬ 過去の夢 | 卓 |
◆ 白い顔 自作自演で 幕を引き |
宗 |
| ◆ 逢ってみりゃ 忘れられない 恋もさめ | 一 |
| ◆ 新旧は 問わぬ四十の 嫁探し | 恒 |
| ◆ 寄せ鍋に 愚痴も投げ込む 忘年会 | 茂 |
| ◆ 三億は 無理でもジャンボ 買ってみる | 靜 |
| ◆ 最新と いわれ手こずる 電気器具 | ひろ |
| ◆ 同窓会 名前忘れたまま 握手 | 裕 |
| ◆ 新聞のチラシが無駄をまた買わせ | 増 |
| ◆ 初夢は 一雪二客 三諭吉 | 和 |
| ◆ 新築の 風が運んだ 木の香り | 宮 |
| 兼題 (開・封・自由題)/席題(今) | |
| ◆ しなやかじゃ 役に立たない 物もあり | 卓 |
◆ 封筒の 裏を先みて 子に渡す |
宗 |
| ◆ お開きの 声を待ってる 下戸の顔 | 一 |
| ◆ 勲章は 要らぬが欲しい 金一封 | 恒 |
| ◆ ラブレター 昔封書で 今メール | 茂 |
| ◆ 一ひねり 川柳作り ボケ防止 | 靜 |
| ◆ 封筒の 札束抱いたら 夢がさめ | ひろ |
| ◆ 開運の お守りばかり 数が増え | 裕 |
| ◆ 本開けて ハテナ眼鏡は 何処だっけ | 増 |
| ◆ パソコンも 今浦島にゃ ただの箱 | 和 |
| ◆ 米寿の手 喜寿が支える 時が来る | 宮 |
| 兼題 (十・長・自由題)/席題(背) | |
| ◆ 長患い 保険証より 顔が利き | 卓 |
◆ 銀行の 名前変わって 道迷う |
宗 |
| ◆ 気短と 気長連れ添う 夫婦仲 | 一 |
| ◆ 背負うやら 背負われるやら 介護法 | 恒 |
| ◆ 五十歩と 百歩の差知る 病み上がり | 茂 |
| ◆ 五十肩 やっと治して 次は腰 | 靜 |
| ◆ 長口舌 簡単ですがと 締めくくる | ひろ |
| ◆ ひぃふぅみぃ 十まで数えりゃ 孫笑い | 裕 |
| ◆ 三回も トイレ貸せとは 長い尻 | 増 |
| ◆ 責任は 重く財布は 軽い「長」 | 和 |
| ◆ スポーツを 十七日に 凝縮し | 宮 |
| 兼題 (母・風・自由題)/席題(出る) | |
| ◆ あの人が あの子の母で 合点ゆき | 卓 |
◆ 折々の 風が季節を 塗り替える |
宗 |
| ◆ 高齢者 香典出してる 内が花 | 一 |
| ◆ 出っ腹を 治すが先と 医者が言い | 恒 |
| ◆ 行った先 みんないいとこ 母の旅 | 茂 |
| ◆ 高齢者 昔姥捨 今ホーム | 靜 |
| ◆ 手秤で 間に合う母の 塩加減 | ひろ |
| ◆ 悲しいね 老化ですよと それっきり | 裕 |
| ◆ 七十じゃ まだ末席ですよ 敬老会 | 増 |
| ◆ 孟母でも 今は行き先 見当たらず | 和 |
| ◆ 出て行くと 往復切符 買った妻 | 宮 |
| 兼題 (車・窓・自由題)/席題(見る) | |
| ◆ 気を付けろ 乗るは簡単 口車 | 卓 |
◆ 同窓会 寄付の時だけ 通知来る |
宗 |
| ◆ 救急車 鳴らさず来てと 注文し | 一 |
| ◆ 声かけりゃ 待っててくれた 汽車ポっポ | 恒 |
| ◆ 窓際は お茶も最後に 配られる | 茂 |
| ◆ 高齢化 手押し車が 巾きかす | 靜 |
| ◆ 大の字を 遺影の夫が 咎めそう | ひろ |
| ◆ 盆が来りゃ 三日ばかりの 仏教徒 | 裕 |
| ◆ 横車 杖突き乍ら 押している | 増 |
| ◆ 味見より 異物を先に たしかめる | 和 |
| ◆ 出来過ぎた 野菜捨ててる 一輪車 | 宮 |
| 兼題 (恥・選) | |
| ◆ 毛が三本 少ない猿が 芸こなし | 卓 |
◆ 退社する 時間元気が 出るお人 |
宗 |
| ◆ 孫じゃない 恥ずかし乍ら 倅です | 一 |
| ◆ ウソついて 喝采受ける ウソクラブ | 恒 |
| ◆ 二日酔 職場で直し また飲み屋 | 茂 |
| ◆ 酷暑来て 土用うなぎは 青くなり | 靜 |
| ◆ 人により トーンが変わる 電話口 | ひろ |
| ◆ 選ぶ自由 別れる勝手 世紀末 | 裕 |
| ◆ 選り好み している内は 適齢期 | 増 |
| ◆ 毛を見せて 売り上げ伸ばす 週刊誌 | 和 |
| ◆ 風化して 妻の恥じらい 更になし | 宮 |